2015年6月17日水曜日

おはなさんの死

羊毛とおはなのおはなさんの死が、少し前に伝えられた。
おはなさんの透明感のある歌声と歌詞が好きで、よく聞いたいた私としてはショックな出来事だった。

羊毛とおはなのブログには彼女のこんな手記が掲載されている。

人は面白いものです。自分が死んでゆくのを悟れるものだとわかりました。その悟りをしたあとは気持ちが晴れ、すごく楽になりました。私はもとも と人が死ぬことを悲しいという風に思っていませんでした。むしろ卒業というような喜ばしいことだとどこかで感じて生きていました。

乳がんと診断された彼女は、治療に際して最終的に化学療法でなく、東洋医学による治療を選択したらしい。「化学療法を選択していればよかったのに 」という専門家も多いのではないだろうかと思う。

でもおそらく彼女は何らかの理由で自分自身で治療法を決意し、そのことに悔いはなかったのだと思う。歌声は優しいけれど、おそらく彼女はとても強くてそして優しい人だったのだろう。

長い人生ではなく、自分の心で歩く人生を選択した彼女の生き方を、羊毛とおはなの歌を聞くたびに思い出さずにはいられない。