2015年3月28日土曜日

機械との競争 エリック ブルニョルフソン/ アンドリュー マカフィー

技術革新は雇用を奪うのか?

著者の結論は、いまは奪っているがそれは技術革新のスピードに人間が追いつかないだけで、政治・教育・経済のあり方を変えればそれには対応できるという楽観的なもの。

しかしこれを読む限り、人間の二極化はますます進み、それに歯止めは効かないのではないかという印象が強い。

現代社会を生きる人間にとって幸せとは何かを逆説的に考えるための良書

ところで東京オリンピックに備えて導入される山手線の新車両には中吊り広告がなく、すべてディスプレイ広告に切り替わるそう。つまり中吊り広告を入れ替えしていた人の仕事がなくなっていくわけだ。昼間の中央線に乗ったとき、その入れ替えの速さに驚いたことがあるが、そういう風景も少しづつなくなっていくということ。