からだのシューレ第7回目は、地域史がご専門の湯浅紀子さん(筑波大学准教授)をお招きし、ワークショップを開催します。
湯浅さんは歴史学者なのに「胃袋」に注目しておられます。
「胃」ではないですよ。
「胃袋」です。
湯浅さんの言葉で興味深いのは、「胃」を「胃袋」と言い換えることにより、生理学以外のたくさんの意味を見出すことができるとお考えになっていること。
たとえば湯浅さんは、胃袋を個人の持ち物ではなく、その外側の「誰か」の影響を受ける場所として捉えます。そしてその胃袋には、どんな力や考えが、時代の影響を受けながら働いていたのかを丁寧な資料調査と、インタビュー調査をもとに解明していくのです。
江戸時代から現在に至るまで、私たちの胃袋は誰の影響を受けてきたのでしょう? その「誰か」はどんなことを考えながら、私たちの胃袋と関わろうとしてきたのでしょうか?
当日は、ふだんなかなかお目にかかることはできない貴重な資料とともに、ワークショップを行ってくださる予定です。
そして、そして、「胃袋」の話しと同様に、注目してほしいのが、湯浅さんの資料への
「愛」。たぶん愛しい生き物を見つめるかのように、楽しそうに嬉しそうに資料について語られるはずです。
(私は湯浅さんと、一度だけシンポジウムでご一緒させていただいたことがあります。その際に湯浅さんは、昭和初期の一善飯屋の写真をスライドに提示されたのですが、その時の目のきらきらがいまだに忘れられません。)
ということで、当日は、学者のマニアックな部分(?)も楽しみながら、湯澤さんと一緒に昔の日本にタイムスリップしてください。
場所はいつもの東京青山ウィメンズプラザ。参加費は1000円です。
たくさんのご参加お待ちしてます!