「この国では、メッセージを持った瞬間に人が離れていく。」
「私たちは憲法を守るための「不断の努力」をしていたのだろうか?」
(日本国憲法第第十二条 :この憲法が国民に保障する自由及び権利は、国民の不断の努力によつて、これを保持しなければならない。又、国民は、これを濫用してはならないのであつて、常に公共の福祉のためにこれを利用する責任を負ふ。)
この国の憲法をとりまく問題をアメリカとの関係を歴史的に振り返りながら、様々な論者の声と日本国憲法の条文を同時に示しながら描いた渾身のドキュメンタリー。答えを示すのではなく、考えさせるスタンスも素敵だった。
公式サイトはこちらから。
それにしても朝9時30分スタートという、どう考えても軽くいけない時間にしかやっていないのが残念。でも、多くの人にぜひ見て考えて欲しい。
渋谷シネパレスで公開中 |
そしてその勢いで、「憲法改正」の真実 (集英社新書)を購入。
改憲・護憲という二項対立で憲法についての問題を語ると本質が見えなくなるという警告から、自民党改憲案で「個人」の記載が「人」に書き換えられていることがなぜ恐ろしいのか、そして立憲主義とはそもそも何なのかまで、初めて知ることがとても多く勉強になった。そしてこんなに知らなくて恥ずかしいな、とも思う。
新書はかなり当たり外れがあるけど、この新書は重厚感あり。
読みやすさをとにかく意識してる |
次は、全く反対意見の論者の本も読んでみようと思う。