2016年2月17日水曜日

太田胃散を飲むときに


今日、山手線に夕方乗っていたら、ピンクのジャンパーを羽織った大柄な男性が私の隣に座った。

座るなり彼はバックをがさがさやりはじめ、おもむろに筒状の缶を取り出す。中には緑がかった粉末状が入っており、蓋にはプラスチックのスプーンがついている。

「え?なんなの?なんなの?」と思った私が、その缶をガン見。


するとそこには「太田胃散」の文字が(写真)。



「太田胃酸って缶入りがあったの!?」
「っていうか、なぜ車内で胃薬?しかもスプーン!」

もう私の頭の中は???状態である。

彼はそんな私の驚きを知る由もなく、器用にスプーン1杯分の太田胃散を口に含み飲み込んだ。

「水いらないの?水?むせちゃうよ!」

私の驚きは心配に代わる。

すると彼は、再びバックに手を入れ、おもむろにペットボトルを取り出す。

「だよね、水はいるよね~。」と思いきや、 私はまだ甘かった

なんとラベルに書かれていたのは、カルピスソーダ。

カルピスならぎりぎりわかる。でも炭酸が入っている!

そもそも胃が悪いならカルピスソーダーは飲まない方がいいんじゃないの?
まさかの飲みあわせである。


自分の常識の狭さとともに、世界の広さを学んだひとときでした。